光と俊徳と神宮寺勇太。

 

 

『葵上』『弱法師』

自担の初単独主演舞台が発表されて、喜んで大騒ぎして、気づいたらあっという間に千穐楽

本当にお疲れ様でした!!!!!!!!

千穐楽を無事に迎えられたことが嬉しいし、何より〝あの〟役を演じきったことが凄すぎる。

 

 

この舞台をやるにあたって雑誌取材の中で

毒、狂人、孤独

普段ならそう聞かないワードが沢山出てきて、それに対する私の感想は「へぇ〜〜〜〜狂ってるってどんなもんなのかな楽しみ!!!!!闇のある役やってほしかったから嬉しい!!!!オタクってそういうの好きだもんね!!!私も好き!!!」そんな感じ。

学生の時にさらっと三島由紀夫の名前を聞いたくらいの私は、三島作品に対してあまりに無知すぎた。

 

 

 

 

 

 

甘かった。とにかく甘かった。本当に狂ってる。(これは俊徳に対しての言葉かな)

狂ってるとは聞いてたし想像してたけど、自分が想像できる〝狂人〟は大して狂ってなかったんだと気付かされた。

あんなにおかしい人は周りにいない。

 

先に観たお友達が「これからジンにはトチ狂った役しかこないかもしれない、どうしよう。」と深刻そうに言ってたのを思い出す。今ならその気持ちが凄く分かるし、それくらい狂ってる。トチ狂いぐうじ。

 

 

 

 

 

 

終演後に葵上を振り返って思ったのは、光ってそんなに悪い人なのか???だった。

俊徳のインパクトが強すぎて、光が普通の人に思えてしまう不思議。

 

 

 

 

『 そぉらっ、転覆、しますヨッ❗️❓ホラッッ❗️❗️😄 』

 

光のダサカワさに騙されるところだった。(おじさん構文にしないで) 

お茶目な光が見られて、このシーンが私は大好き。

 

〝六条さん〟から〝康子さん〟に呼び方が変わって、表情が柔らかくなって、明らかに2人の距離が変わっていく感じが面白いよね。(距離を変えてるのは光なんだけど)

硬派を装ってても結局は意思弱くて情けない男だよね〜〜もう!!!!!!!!!!!!

やっぱりクソ男だよ!!!!!!!!

 

 

六条康子に警戒心バチバチな最初の刺すような視線が好きだし、左手に着けた腕時計がキラキラ反射するのも、今の流行りとは全然違う大きめの背広も、ソファに座る時に組んだ足も凄く好き。

副流煙を浴びにいくぞ!!!!!という強い気持ちで挑んだので喫煙シーンは何度もあってドキドキしちゃったなあ。吸ってる姿も良いけど、吸うまでの一連の流れがたまらなく好きです。

 

 

 

光は人が羨むものを何もかも持っていそうだけど、手に入れたと思ってる物はきっと何も持っていないし、本当に欲しい物は最終的には何も手に入らないんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

個人的には弱法師が好きなんだけど、この作品は引き込まれるというよりは引きずり込まれる、余韻が残るというよりは戻ってこられなくなる。

この表現がしっくりくる気がする。

 

怖い・怖い・あまりの狂いっぷりに面白くなってくる・怖い・怖い・怖い・顔はカッコいい好き・怖い・怖い

みたいなテンポで色んな感情がぐるぐるしていて、とにかく怖かった。意味がわからないことへの恐怖がすごい。私が知っている神宮寺勇太はいないし、キラキラアイドルの神宮寺勇太なんているわけない。

全然知らない人の狂気に何十分も囚われる状況、あまりに怖すぎる。帰りにウシぐうじのアクスタ見てどれだけホッとしたか。あれはオタクをホッとさせるために作ってくれたんだと心の底から思ったよ。

 

私がピチピチJKだったら間違いなく泣いてました。

 

 

 

 

俺なのに俺じゃない

本当の俺とは

俺が俺であるために

俺が俺を俺のために俺する

 

ストーリーでよく分からないこと言ってたけど(やめて)そりゃこうなるわ。

 

 

 

俺なのに俺じゃない
役が憑依する
憑依型

#憑依型への憧れ
#鮮明な記憶

 

憑依型なんて自分で言うものじゃないよ!!!なんてケラケラ笑ってたけど、観終えたらもう笑えなくなる。

神宮寺くんは憑依型っていうよりも、何度も何度も役を演じて、しっかり意識下で自分の中に別の人格を作ってる感じがする。

 

膨大な長台詞のシーンなんて聞いてるだけで心拍数が上がるのを感じるし、〝台詞〟じゃなくて〝俊徳の言葉〟になってるのが本当に凄い!!!!!!

 

 

 

 

 

僕ってね、どうしてだか、誰からも愛されるんだよ。

 

この言葉を呟いて、俊徳が部屋で独りになって、舞台が暗転していく中でゆっくり最後の台詞を反芻して理解していく感じが演出含め本当に良いなと思う。

俊徳の言いたいことは最後のひと言だって、神宮寺くんが雑誌で言ってた事を思い出して納得する。

〝 誰からも愛される 〟がそのまま〝 誰からも愛されない 〟に変換できるのは今までのやり取りがあるからだし、全てのやり取りはあのひと言を際立たせるための演出なんだなって気付く。

 

 

舞台を観ながら、自分が知らないアイドルとしての神宮寺勇太がこんなにいたんだっていう驚きと、まだまだ知らない姿があってそれをこれから知れる楽しみと、〝 可能性 〟の言葉がぐるぐるしてた。

好きとかそんな感情だけじゃなくて、神宮寺勇太への〝 憧れ 〟が占める割合の大きさにも気付けました。

私の応援してるアイドルは本当に凄い。

最後に出てくるいつもの彼に安心して、三方礼でドキドキして、ミポリンに微笑む姿にメロメロになって、ほんっっっっとうに最高だよ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

全32公演、本当にお疲れ様でした!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神宮寺くんは美味しいご飯沢山食べてよく寝てゆっくり休んでね!!!!!!!俺のために俺してください!!!!!

 

 

f:id:jinchan_kaogaii:20211205005801j:image

グローブ座のおっきなポスターにイケてる自担がいて胸熱でした。最高。